不良の弟
「うーん。カレー作ってたらこんな時間になっちゃったぁーえへへ」
寝ぼけてると思われるあたしは自分でも想像しないほどの気持ち悪い笑い方をする。
『明日の予定は大丈夫なの?』
眠くなると口が軽くなるというのは、どこの人にでも共通のものなのかあたしは不思議と口が軽くなっていた。
「えっとねぇ…なーあんと彼氏とデートだよ!デェト!ちょー嬉しい」
梨花喋りを続けながら、はしゃぐあたしはかなりのとこまで来ちゃってる。
これは、やばいぞ!
『へぇーその彼氏ってのはどこのどいつ?』
「おやすみーもう寝るね~」
あたしは零の言葉を遮って電話を切る。
普段の御返しだぁっ
カレーに火がついてないかだけ確認して、ベットへ直行した。
色々ありすぎてすかれたあたしは倒れこむとそのまますやすやと眠ってしまった。