★俺様主人とパシリちゃん☆



私の耳元で庵くんが話だした



「俺の母親に、男出来てさ…」



「彼氏?」



「…ま、そーなるけど…何人もいるんだぜ?」



な…何人も………



「よーするに、セフレ的な?」



「セフレぇ!?」



セフレって…セフレだよね



それを心配するって…


…庵くんってお母さんっ子だなぁ



「なに、俺が話してんのにニヤついてんだよ」



どうやら顔が緩んでいたみたい



「な、なんでもナイよ!」



そー言えば、庵くんのお父さんの話しは聞いたことないな…



「庵くんのお父さんは?」



「いねぇよ」



あわわ!!



いけないこと聞いたかな



「ご、ごめんなさい…」



「気にしてねぇって」



庵くんはそう言ってるけど…



「…ごめんね?」



「そーゆう、誘う顔やめろ…」



誘う顔……???



「?」



「わかんねぇなら、教えてやろーか?」



庵くんの手が制服の中に入ってくる



「きゃっ!」



冷たい手に私は敏感になる



「感度いいな?」



「…わ、わかったからっ!やめて!!」



私は庵くんの胸を押す



「…ダメ?」



そんな目で見ないで!!



「ダメぇっ!!」



庵くんはしぶしぶと手を抜いた



「俺が居るの忘れてねぇ?」



匠くんが庵くんと私を見ていた



「!!!!」



私は顔が熱くなる



恥ずかしいよ!!



「…わかってるけど?」



庵くんは何食わぬ顔で、匠くんに言った



「ナナは真っ赤だけど?」



「いいじゃねぇかよ、」



「庵が甘い!」



匠くんが絶叫した


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