★俺様主人とパシリちゃん☆
「は、恥ずかしいよぉ」
「「純情ちゃん!」」
庵くんと匠くんが声を合わせて言った
………純情って…
「で、話し聞こえてたけど…庵どうすんの?」
匠くんが話しを切り出す
「家にいても気持ち悪ぃから、家帰ってねぇ」
「じゃぁ、どうこに帰るの?」
「匠ん家行く」
「いいけど…」
……仲直りしないのかな…
…仲が悪いなんて、ダメだよ
「庵くん、仲直り…しないの?」
「…知らねぇ」
……少しでも嫌じゃないなら…
「仲直りしに行こう?」
庵くんは目を見開いた
「同情?」
「…そうなのかな?…でも、庵くんが不幸なのはヤダよ…」
「不幸?俺はナナが居ればいぃ…」
「…でも、私じゃお母さんの愛情はあげられないよ…」
「そーだ、庵は仲直りしたほうがイイ!」
匠くんの一言により、庵くんは重い腰をあげた
「今から行く?」
庵くんは嫌そうな顔で言った
「…いいよ、」
「じゃ、俺は邪魔になりそうだから帰るわ」
学校を早退して向かったのは、庵くんのお母さんのところ
「…ここ?」
「そ、いわいるホステス」
私達の目の前にはキラキラなお店
「入るぞ」
「…うん」
すごいところだなぁ…
ガラ
「いらっしゃっい…すいません、学生は……」
入るとそう言われた
「…あなた、理綉に似てるわね」
胸がガバッと開いたドレスを着た女の人が言った
「可愛いわねぇ」
そう言うと庵くんにベッタリと絡み付く
庵くんは無言で降り放った
「彼女居るんで、」
「にゃ!」
私の腕を引っ張った
「小さくて、見えなかったわ~」
嫌味っぽく言われた