★俺様主人とパシリちゃん☆


「気にすんな?」



ニコリと優しく笑って言う、庵くん



「うん」



「…理綉の笑い方にそっくり……」



「俺、理綉の子供だし」



「!」



「理綉に用があるんだけど」



庵くんは私の手を握り締めて言った



なんだか、庵くんに頼られてるみたいで嬉しかった



「理綉、呼んでくんねぇ?」



「いいわよ」



そう言うと、何処かに行ってしまった



「緊張した~」



金髪をキラキラ光らせながら言った



「…庵?」



髪をなびかせて歩いて来た女の人



…庵くんの家で見たことある………



庵くんの顔にそっくり



綺麗………



ロングドレスは淡い赤



とっても綺麗……



「…なんで居るのよ……」



「話があって」



「何よ……、その女の子は誰?」



…一回会ったけど……



「菜々です、庵くんの彼女です」


ぺこりと頭を下げた



「あら、可愛い子ね~礼儀正しい」



庵くんの時の態度とはおお違い



「ナナちゃん、一緒に喋らりましょうか?」



私の手を掴むとつけて行かれた



「…庵は自分で家に帰って」



「は?ちょっ待てよ!!」






バタン



私は、ごちゃごちゃした部屋に連れていかれた



「なんで、庵なんかにこんな可愛い彼女がいるのかしら?」



庵くんが私を見るみたいに優しい笑顔で私を見た



「…可愛くないです……」



庵くんが女装したら、こんなかなぁ…


なんて抜けたことを考えていた



「タイプが全然違うわ、庵が前に付き合った女とは…」



………アイさんのことだ…



「いつも、女達と遊んでたみたいだから…



「…そうですかぁ……」



「だから、警告よ」


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