★俺様主人とパシリちゃん☆
「??」
警告?
「庵はやめときなさい?」
………
「ぇっ?」
「なにされるか分からないわ」
…庵くんはそんな人じゃナイよ……
「ナナちゃんが「やめて下さい!」
思わず口にしてしまった
「…庵くんは、そんな人じゃないです」
「庵が?」
「庵くんは優しいです」
…優しいもん………
「優しい?」
「私を抱き締めてくれるし、助けてくれます」
「あの庵が?」
バタン!!!
「ナナっ!!」
「庵くん?」
「帰りなさいって行ったでしょ!」
「…母さん、ナナは…」
ぐいっと私を引き寄せる
「俺の大切な女なんだよ、ナナが居なきゃダメなんだよ…」
「…あんたの父親も私に同じこと言ったわよ」
「父親?」
…庵くんが話しを真剣に聞いてる
「でも、どっか行ったのよ!あたしとお腹の中の庵を残して!!」
「……」
「だから、あんたの父親の子供の庵が嫌なの!」
「…だからって、母さんが男を何人も作ってイイのかよ!!!!?」
庵くんの怒鳴り声が響いた
「確かに父親がワリィんだ…でも、俺は…」
「母さんの子共じゃねぇのかよ!!」
「!!!」
「庵くん…」
庵くんが泣いてる?
……苦しかったんだね…
私は優しく庵くんの頭を撫でた
「………あたしの子供……?」
庵くんのお母さんはやや放心ぎみ
「頑張ったねぇ…」
「ナナっ…」
庵くんは私を覆いかぶさるように抱き締めている
「よしよし…」
「…俺、赤ん坊じゃねぇし…」
グスっと鼻を鳴らせて目を赤くした庵くんが言った
………か…可愛い…!!
可愛い!可愛い!!可愛いぃぃぃ!!!