★俺様主人とパシリちゃん☆
13:パシリちゃんのヤキモチ☆
春です
「ヤバっ!あの人カッコいい!!!」
「惚れる~~~~☆☆」
…次々と聞こえる声は…今年の1年生
ピンク色のオーラが出てる
…だって、今日は………入学式!!!!!!
桜の蕾が膨らんできている今日……
もう、1年生の女の子は庵くんにメロメロ……
……横を歩いてる私はいない存在みたい
仕方ないか…
「あのっ!!!」
いきなり庵くんの前に可愛い2人の女の子が駆け寄った
…勇気あるなぁ……
その女の子はすごく上目使いで庵くんを見た
「彼女、いなかったら…アドレスとか…教えて下さいっ!」
………私、彼女なんだけどな……
「彼女?居るけどな?お前らには見えねぇの?」
「ひぁ!」
私を引き寄せる
スッポリと庵くんの腕の中に収まる私
「俺の可愛い彼女☆」
「庵くんっ!!」
恥ずかしいよ!!
みんな見てるし!!!
「ナナに何かしたら許さねぇからな…」
低い声で言った
………
「庵くん、離して!」
1年生だけじゃなくて、学校中の人が見てるから~~~!!!!
「庵☆可愛い子ばっかで、パラダイスだな~」
匠くんはウキウキしている様子
「可愛い女の子達~~?俺はアドレス教えてあげるよ~~☆☆!」
すると、いっせいに匠くんに殺到する女の子達
「ナナ、行くぞ」
私の手を握って歩く庵くん
「匠くん楽しそうだね」
「毎年だから、気にすんな」
……ま…毎年……
すごい…
「入学式サボろーぜ?」
「…ダメだよ?」
「眠くなるんだよ」
あくびをしている庵くん
そう言う庵くん