★俺様主人とパシリちゃん☆
暖かい陽気の屋上
私の足を枕に横になる庵くん
「い!いぉりくん…?」
私は目を瞑る庵くんをペチペチはたく
「…なんだよ…」
機嫌悪いし!!
「俺は寝るのパシリだろ?ゆーこと聞けよ」
…パシリって……
こんなことしないよ……
!…じゃなくて、パシリって……まだパシリ??
しばらくすると庵くんは寝息をたてていた
「すーすー」
綺麗な顔の庵くんが口を少し開けて寝ている
……カッコいい…
庵くんの、寝顔を見ながら顔が緩む
「…入学式始まっちゃってるょ~~」
そう言いながらも、私は庵くんを起こそうとはしなかった
柔らかい金髪の髪を優しく撫でる
「……」
自然と笑みが零れた
「…初めて入学式なんてサボったし……」
空を見上げた
「……ななぁ?」
寝ぼけ声の庵くんは私の手を握った
「ゎ!起きたの?」
「ん~まだ寝みぃ……」
目をこする庵くんは起き上がろうとしない
「…こっから見るナナもいぃかも」
怪しい笑みで笑う庵くん
「きゃ!っふ!」
私の頭を手で下に引きつけてキスをした
「…は…んんっ……」
私はキスをされて頭が回らない
「はぁ…」
キスが終わると私の頭を撫でた庵くん
「?」
「可愛い☆」
「!?」
こんな顔を女の子の前でされたら、女の子達…イチコロだね……
こんな顔とは、優しい笑顔の庵くん
「庵くんはカッコぃぃょ…?」
だんだん語尾にいくにつれて声が小さくなる
「…ありがとなぁ」
どうやら、私の言ったのが聞こえたらしい
「ナナ可愛い~~~」
ぎゅうっと私を抱き締める庵くんは、ご機嫌らしい