★俺様主人とパシリちゃん☆
「…菜々って心配じゃないの?」
「ふへ?」
教室に戻ってきた私は朱里と喋っていた
朱里は内田さんとは別れちゃって…
なんと、竜哉くんと付き合い始めたらしい……
朱里いわく、私のことをまだ引きずってるらしい……
「何が?」
「庵くんが」
?
なんで、心配なの?
「なんで?」
「竜哉でさえ、1年にモテてるんだよ!?」
……竜哉でさえってヒドいよ…?
「庵くんだと、どうなると思ってんの?」
どうなるって……
「わかんない」
そんな私に痺れを切らした朱里
「教室行って見てきなさい!!」
私を教室から追い出した
庵くんの教室を目指すと、
人、人、人!!!!!
しかも、1年の女の子…
私は庵くんの教室に入った
そこには、庵くんにベッタリな女の子達
あきらかに、不機嫌な庵くん
「あ!ナナじゃん?そんなとこで、何してんの?」
匠くんが私に気がつく
瞬間に視線は私に…
「ぁ…えっと……」
「…」
無言の庵くんは手招き
視線を浴びながら庵くんのところに近付く
「庵さぁん?この子は彼女さんでしたっけぇ?」
髪の毛クルクルのメイクバッチリ!って子が私を睨む
…なんで、睨まれるのぉ…!!
「お前ら邪魔」
女の子を退す
「…ナナ、」
庵くんは私に膝に座れと指示する
……人前だよ~!
「はやく」
私は仕方なくチョコンと座った
ぐい
「きゃ!」
私のお腹に手を回して、庵くんは私を深く座らせる
きゃぁ~~~~~!!!!!なんて、女の子の声
「お前ら、イチャつくな」
匠くんもブーイング
庵くんは無視