★俺様主人とパシリちゃん☆


「俺だって、ナナを独り占めにしてるしっ!」



そう言うとぎゅぅぅって私を抱き締めた



「独り占め…してる?」



「だって、彼氏だしいいんじゃねぇ?」



独り占めしてる



「特別可愛い彼女がヤキモチとか…」



………特別可愛い……


恥ずかしいよ……



「だから、俺にキスして」



「えっ!?」



き…キス!!!!??



…いきなりなんて、無理だよ



「む、無理ぃっ!」



私は拒んだ



「…無理?」



庵くんは私に触れるだけのキスをした



「…物足りない?」



…もっとキスして…



「…キス…したらいいの?」



「そう」



ちゅぅっ



絡まる舌に庵くんを感じる


庵くんは私を優しく抱き締めてくれる



こんなに優しい彼氏は、庵くんだけかも…



親バカならぬ、彼氏バカかも……



少し長いキスを終えた



「…庵くん大好き…好きだよ」



口から漏れた言葉



「…ヤバいから、そーゆーうことやめろ」



ヤバい?


なにが?



「俺もすげぇ好き」



嬉しい



ただ純粋に



顔がほころぶのを感じる



あんなにモヤモヤしてたのに…



「戻るぞ?」



「うんっ!」



しっかりと握られた手はとっても優しい感じがした




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