★俺様主人とパシリちゃん☆


「庵、見なさい!可愛いでしょ?」


下に行くなり庵くんに話しかけるヒナタさん


「は?」


こっちを向く庵くん


「……」


無言の庵くん



「庵、可愛くて何にも言えないんだぁ♪」


ヒナタさんが言った



ありえないです…


「!あっ彼氏に電話しなきゃ!ゆっくりしててね☆」


また自分の部屋にもどるヒナタさん



「「……」」

沈黙が続く



その時いきなり匠くんが抱き付いてきた


「ん~眠い」



「ひぁ!」


手が胸に当たってる!



ひょい

庵くんが私を持ち上げた


「勝手に寝てろ」



そう言うと私をソファに座らせた


「今日はなんでここに?」



「暇だから」


今日、学校だよぉ…



「…なんで、今日は匠くんだけなんですか??」


取り巻きさん達いない……



「アド帳入ってねぇし」


「?」



庵くんの着ていた上着を渡された


「着とけ…」



「…?」


なんで??


素直に上着を着る


ブカブカだよ……



少しすると庵くんが何も言わなくなった


隣りからは寝息が聞こえる


す―す―


庵くんの頭が私の肩に寄り掛かった


「…お酒で眠くなったかな?」



……子供みたいな寝顔…



「あれ?なんで庵の上着着てんの??」



ヒナタさんが下りてきた


「なんか着ろって……」


「…庵寝てるし……」



はぁ…と言って私の隣りに座ったヒナタさん



「…寝顔初めて見たし、可愛い寝顔しやがって…」


庵くんの頬をつつくヒナタさん


「日向…ウザい」



「起きた?」



「お前が起こしたんだろ」


不機嫌な庵くん


「ナナちゃん独り占めしてるからぁ!!」



「…日向んのじゃねぇし」



「庵のでもないでしょ!!」


言い合いしてる…?



「…あの」


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