★俺様主人とパシリちゃん☆
なんで??なんで私がパシリなの……
庵くんが怒るようなことしてないよね……
……パシリかぁ……
ヤダな……
朱里に、庵くんにパシリにされたから一緒にいれる時間が少なくなるかもと話した
「あたしはイイけど、気よつけてね」
朱里が言った
ピピピ
着信:庵
ピ
「もしもし…」
『腹減った』
??お腹すいた?
『なんか食いもん』
食べ物??
庵くん朝ご飯食べてないのかな??
私はパンを買って庵くんの教室まで行った
「……」
すごい……庵くんの周りには派手な女の子達が集まっていた
私はゆっくり近付いた
「あんた誰?庵に用事??」
「ありえないからぁ」
次々と会話が進む女の子達
「…ナナ……」
ダルそうに立ち上がると私に近付く庵くん
「パンです……」
私が言ったことは無視してる庵くん
庵くんはパンを掴まずに私の腰に手を回した
「パンはお前が持って来い」
「庵ぃ~その女誰?」
庵くんは私の腕を掴んだ
「パシリ」
そう言うと私を引きずって歩く庵くん
庵くんは屋上が好きなのかな??
庵くんと私しかいない屋上…
バサバサっとパンの袋を開ける庵くん
「朝ご飯食べないんですか?」
「今食ってる」
……食べてきてないんだ…
「それと敬語禁止な…堅苦しい」
え……いきなり??
「わかったか?」
「は…うん」
はいと言いそうになった
庵くんがパンを食べてるうちに匠くんが来た
「庵、見つけた」
「なんだよ…」
「…さっそく使ってるな」
「?」
使ってるな……??
もう少しで授業始まる……
帰りたい……
「庵くん、帰っていい…?」
「……ダメ」