★俺様主人とパシリちゃん☆
2.5:裏話★
……数日後の屋上
「庵さ、気付いてたよな…」
この日は珍しくナナを呼んでいなかった
「何が?」
俺は匠に聞いた
「ナナのこと…」
「気付いてた」
そう、俺はナナが男にキスされた日にナナのキズが転んだキズじゃないことを知ってた
「転んだとか…バカな嘘だろ?」
クスクスと笑う俺
「でも、ギリギリまで助けなかったよな?」
「助け求めないから、こらしめようと思って」
「はは…」
++匠★さいど++
…普通、好きな奴にそんなことするか?
「んで、行くと泣いてんの」
楽しそうに話す庵
「なんかした?」
「キスした」
…好きなんだな…
「んで、抱き締めてきたんだぜ??」
なおも、話しを続ける庵
中学からの親友とも言える奴がこんなに笑いながら話したのを見たことがない
「匠聞いてんのかよ?」
「聞いてる」
庵は女に心を開かない奴だから、女の話はしなかった
正直、庵が夢中になってるナナは何処がいいのか俺にはわからねぇ…
おどおどしてるし、特別可愛いくもねぇし……
「匠聞いてねぇだろ??」
「あぁ、聞いてねぇ」
まぁ、中学時代に一回庵が気になってた女がいたけど……
あいつは庵を裏切ったからな………
余計、女が嫌いになって大変だったな…
がちゃ