★俺様主人とパシリちゃん☆


「日向~」

ヒサシさんが手をふる

…すごい……
庵くんに匠くん、ヒサシさん……みんなカッコいい…


女の子達の視線釘付けだよ……


「寿カッコいい♪」
ヒナタさんは人目を気にせず抱き付いた



「お前、胸ねぇな…」

匠くんに言われた


「…わ…わかってます……」
ヒナタさんに比べればないよ…!!



「はやくプール入ろう♪」
すっかりラブラブな感じなヒナタさん達


「俺、あふれるからナンパしてくる」
匠くんも人込みに消えた

2人にしないでよ…

「行くぞ…」
私の手を引いてプールに向かう庵くん





「…はやく入れよ」
プールに庵くんは入ったものの私はまだ入れないでいた……


「…深いもん…足つかないもん……きゃぁ!!」
庵くんが私の手を引いてプールに落とした


「プール来てんだから…」
庵くんは呆れ顔


「…深い……」
足がつかないなんて……無理だよ…


「…お前ガキかよ…」


「まだ子供だもん…!!」


庵くんは呆れ顔で泳いでいってしまった

…楽しくない……
1人でプカプカ浮いているとアナウンスが流れた


『只今から全てのプールを流れるプールにいたします…しばらくお待ち下さい』


…庵くんどこ?
「ひぁ!!」
いきなり流れ出したプール


私は壁の脇につかまって流れにそむく
「お前、まだここいたのかよ……」


庵くんが私の横に来た
「怖いよぉ…」


庵くんの腕に掴まる

「は?」


べつに水が嫌いなわけじゃないし、足がつけば大丈夫…なはず
だけど、ここは足つかないし……流れてるし



「離れろ…」


無理だよ…
私は腕を掴む力を強める
「……ふぇ…」


怖さから私は泣き出してしまった


「おまっ…!泣くなよ…」


優しく頭を撫でる庵くん

「上がりたい?」

私はコクリと頷く


庵くんが私の手を離そうとした
「や!!離さないで…!」


「離さなきゃ上がれねぇよ?」

庵くんの呆れ顔…
私は壁に捕まった


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