★俺様主人とパシリちゃん☆
ザブッと庵くんはプールから上がった
「ほら、」
ザブッ
私の腕を掴んでプールから引き上げた
「お前さ、チビ達も泣かねぇのに高校生が泣くか??」
「…だって…っ…」
++庵★さいど++
さっきから泣きやまねぇ……
つーか、さっきからこいつ密着しすぎだろ……
今だってプールから上がったのに腕掴んでるし……
自分が水着ってわかってんのか??
「おっ!庵じゃん☆」
匠がナンパしただろう女と近付く
「…なんでこいつ泣いてんだよ……」
「…プールに入ったら泣いた」
「匠ぃ、この人達だれぇ?」
匠に絡む女が聞いてきた
「俺のダチと…ダチのパシリ?」
そう聞くと女は俺に近付く
「今日ぉ、この後ヒマですかぁ?」
……ウザい…
離れろ馬鹿女!!
「俺ヒマ!あっち行こう!!」
グイグイ女を引っ張って行く匠
あの女に比べたら、ナナのほうがマシか…
「…う~…」
…泣きすぎだろ……
どうやったら泣きやむ??
………………
ちゅっ
俺はナナの口に一瞬キスをした
するとナナは目を見開いた
+++++++++++++++++++
いきなり庵くんがキスをしてきた
「い…庵くん……!!?」
庵くんはフッと笑った
「泣きやまねぇお前が悪い…」
私は庵くんから手を離した
「…ごめんなさい」
「ん、わかればイイ」
次はニコリと優しく笑った
その時私は少しだけ…ドキっとした
「腹減ったな…でも、日向料理できねぇから買い食いか」
「庵くん…」
「?」
「私、ヒナタさんに頼まれて…お弁当作って……」
「マジで!!」
庵くんは目を輝かせながら聞いてきた
「手料理食えんの!!?まぢ、ナナ最高!!」
庵くんは無邪気に笑う
そして私に後ろから抱き付く庵くん
「ひぁ!い…庵くん!?」