★俺様主人とパシリちゃん☆
ヒサシさんは楽しそうに笑っていた
「?」
目をつけられた……?
「誰にですか?」
「教えない♪」
ヒサシさんの意味深な言葉を残して私は家に帰った
「朱里おはよぉ♪」
学校に行くと朱里に声をかけた
「菜々おはよ~☆あ、そうそう、あたし彼氏出来た☆☆」
ピースをする朱里
「本当!!?おめでとう☆誰??」
朱里は頬を染めて言った
「3年生の内田さん」
「へぇ~~お幸せに♪」
「菜々は?好きな人できた?」
……
「出来ない!!」
「何が出来ねぇんだよ」
……………
「庵くん!!」
「携帯出ねぇから来てみたら……」
あ……電源切ってた…
「ごめんなさい…電源切ってた……」
「ふーん、ついて来い」
私は庵くんの後をついていく
「なんで俺がやったやつつけてねぇの??」
庵くんは私の手首を見る
「あ…えっと、」
前に庵くんからもらったブレスレットは毎日つけてたんだけど………
「寝る時に外して……」
「忘れたのかよ……」
コクンと頷く
「……庵くんって彼女いた時あった?」
会話に詰まったので聞いてみた
「彼女……??」
庵くんだからたくさんあるか……
「…一回あったかな………」
「一回しかないの!!?」
かなりびっくり………
「でも、裏切られた……」
「…そっか……」
「てか、どうでもいいし…なんでこんなこと聞くんだよ……」
「ぇ……」
意味はないんだけど……
「……キスしていぃ??」
子供がものをせがむように聞いてきた
「庵くん……どうしたの??」
いきなり私の首に顔を埋める
「ナナ可愛い……離したくない………」
「え…!!?」
この時私の心臓はバクバクしてて……おかしくなってそうな感じだった