★俺様主人とパシリちゃん☆
4:パシリちゃんは彼女!!??
次の日
「ナナ、暑い」
「はい」
パタパタ
昨日のことを忘れてんの………?
庵くんは……
「なんだよ…俺に文句あんのかよ」
「な…ない……」
………好きって私頭おかしいかも……
「今日は俺用事あるから……」
「用事…??」
「女と会う約束してんだよ」
……女の人と………??
「なんだよ…お前」
私は庵くんを見つめていたようで……
「…何でもない…」
好きな人が女の人と会っていい気はしないよ………
「…行ってほしくない?」
妖艶に笑う庵くん
…行ってほしくないよ………
「…」
「やべぇ、時間ねぇ…」
庵くんは走って行ってしまった
「はぁ……」
ため息は幸せが逃げて行くんだよ……
でも、ため息つかずにはいられないよ………
その日からだった、庵くんは学校に来ない……………
庵くんが来なくなって一週間……
匠くんだ…
「ねぇ、あの人に庵くんのこと聞かないの?」
朱里が聞く
「聞かなくていい……」
……やっぱ好きになるのは間違いだったかな……
「ダメ!!聞いてきな!!!」
ドンっと背中を押されて匠くんの前に出てきた
「…ナナじゃん」
「………庵くんはどうしたの?」
「……わかんねぇ…連絡とれねぇんだよ」
匠くんにも連絡ないの??
「お前んとこも連絡ねぇの??」
……匠くんにないのに私にあるわけないじゃん………
「ないよ…?」
今日、連絡してみようかな………
夜………
ピ、ピ、ピ
トゥルル………
…出ても何話すんだろ………
『おかけになった………』
……出ない…
私なんか悪いことしたっけ……
「庵くん……」
会いたいよ……
数日後……
ピピピ
着信:庵
庵くん!!
私は慌てて携帯をとる
ピ
「もしもし?」