★俺様主人とパシリちゃん☆
そこに居たのは私の知らない庵くんだった………
「庵ぃ、キスして?」
ちゅぅ…
庵くんは女の人とキスをしてる……
「…ぁ…」
庵くんのキスはだんだん下がっていく
なんで??
……あれは庵くんなの??
庵くんの目は虚ろで…
怖い感じがする
「庵くん…」
私は声を振り絞って庵くんの名前を呼んだ
「…」
ピクと反応して私のほうを見る庵くん
「ナナ…」
私は庵くんに近寄る
「帰ろ…?」
「…」
無反応の庵くんに私は腕を掴んで引っ張る
「…なんだよ……」
「?」
「離せよ…」
いきなり顔つきが変わる
「やだ……!!」
私も抵抗する
「なんの為に来てんだよ!!」
「…庵くんに会いに来たの!!」
すると庵くんは私を外に連れ出した
「俺は好きであそこに居んの、邪魔すんな!!」
どん!
突き放された
……庵くんどうしたの……?
何があったの??
胸が苦しいよ……
ぎゅう
私は庵くんに抱き付く
「は?お前、何?」
「……行かないで…」
「誰に言われて来てんだよ…匠か?」
涙が出そう……
「違う…私の意思で来たの…」
「……俺、堅苦しい女嫌いなんだよ…離れろ!!」
……
やっぱり、好きになるのは間違いだった……??
庵くんが戻ってから私は1人で泣いた
「…っひく…ぅ~……」
溢れでてきた涙は止まらない……
ピピピ
着信:ヒナタさん
………ヒナタさん
ピ
「…ヒナタさん……」
『ナナちゃん!?どうしたの??!泣き声じゃ……』
「私…」
ヒナタさんに庵くんが好きなことを話した
『…ナナちゃん、SAKURAにおいで?』
ヒナタさんの言葉に甘えてSAKURAに行く
がちゃ
「…ヒナタさん?」
ここに来るまでに私は落ち着いていた