★俺様主人とパシリちゃん☆
微かに震えたように俺を呼ぶ声…
俺は頭をあげる
赤く目を腫らしたナナが俺を見てた
「ナナ」
ポロッと涙が頬を伝いだす
俺のせいで泣いてんのか??
……
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階段を下りると庵くんがいた
私が呼ぶと顔をあげる
……いつもの庵くんだ…
感じでそう思うと私はまた目から涙が出てきた
「あたしと匠は上に行くから…」
そう私の耳元で言ったヒナタさんは匠くんを連れて2階に行ってしまった
「「……」」
沈黙が続く
「んなとこ立ってねぇでここに来い」
私は庵くんに言われた通りに庵くんの前にあるソファに座った
……
「外行くぞ」
私の腕を掴んで引っ張る庵くん
外に出て私は庵くんの後ろをゆっくり歩く
「お前…パシリやめていいから」
…え…
パシリやめていい……??
パシリやめたら庵くんとの関係がなくなる……
「じゃ、」
庵くんは振り返らない
やっぱり嫌われてるんだ……
でもヤダよ……庵くん行かないで…
私は走って庵くんの前に立ちふさがる
「は?」
「…あのね、庵くんは私のこと嫌いなのはわかってる……」
泣くな……
自分に言う
「でも、……私は庵くんが……好きなの…」
怖くて頭が上がらない…
「庵くんと私が釣り合わないとか…そうゆうのもわかってる……から…」
視界がぼやける
「…いきなりごめんなさい…私のこと忘れていいから……」
私は走り出した
「ふ…っひく……」
庵くん………
ぐ!!!
「待てよ!!」
!!!