★俺様主人とパシリちゃん☆
庵くんが、見てたら大変だよ…
キョロキョロと見渡すと教室のドアに寄り掛かる庵くんがいた
……なんでぇ…
庵くんは怖い笑顔で手招きをする
私はチョコチョコと近寄る
「庵くん…あれはね……」
「何もされてねぇ?」
え?
「…ぅん……」
ぎゅぅ
「…ならいぃ」
庵くんは私を抱き締める
「ゎ……」
はやく離して……!!
みんなの視線集まってるからぁ!!!
「…てめぇら見てんじゃねぇよ!!」
…そぅじゃないよ……
「庵くん…」
「なんだよ…」
「屋上行こう?」
……とりあいず…ここから離れたい……
「おぅ♪」
楽しいのは庵くんだけだよ……
庵くんはご機嫌の様子…
屋上の前には取り巻きさん達……
「そーいや、まだ言ってなかったな…」
ま…まさか……?
「ん!!」
いきなり庵くんは私の唇に噛み付くようなキスをした
「「「!!!」」」
取り巻きさん達は驚きの目で見ていた
い…庵くん……!!
「ん…んぅ!!」
私は庵くんの胸を強く叩く
…恥ずかしいよ…!!
すると唇が離れた
「なんだよ、ナナ?」
「恥ずかしい……」
「これ、俺のだから手ぇ出すなよ!!!?」
「「「あぁ…」」」
取り巻きさん達のみんなして私をガン見してる……
がちゃ
取り巻きさん達に言うと庵くんは屋上に入った
「庵くん…みんなに見せつけるようなことは……」
「やなのかよ?」
「嫌って言うか…」
屋上には私と庵くんだけ
「…嫌なんだな?」
「…うん」
…庵くん怒るかな……
「わかった…嫌なら言わねぇ」
……庵くん…変だ
なんか……
「優しい……」
おもわず口からもれた
「優しい??…俺、お前の彼氏様だぞ?優しいのは当たり前だろ?」
「でも、庵くんじゃないみたい……」