★俺様主人とパシリちゃん☆


「…帰っていいですか?」



「勝手にしな」


すくっと立ち上がり屋上を後にした



「朱里!!」



「菜々!!大丈夫だった?」


心配そうに聞いてきた



「うん!アド聞かれたけど…」



「大丈夫じゃないじゃん!!」



……そっか……







ブーブー
メール?


受信:庵


庵くん?…ってか、“庵”っていれたんだ
今、授業中なのに…



“外見てみろ”


…外?
私の席は一番後ろの窓の隣り



……?
私が顔を出すと外では体育をしていた



太陽に反射してキラキラ光る金髪……
庵くんが、体育してる………



あっ走った…
速くない?
え…陸上部の人に勝ってる!!?



ブーブー
“見た?”



“はい。すごく速かったです”
送信っと…



その後の庵くんは匠くんとか取り巻きさん達とワイワイやっていた



き―んこ―ん


「菜々、また明日ね~」



「うん!朱里、またね」


ピピピ
携帯が鳴る



着信:庵





「…もしもし?」



「…校門に来い」



走って校門に行った
そこには、庵くんのほかにイチャイチャした男女が沢山いた



「…い…庵くん??」



「おぅ!」


私の腕を掴む



「んじゃ、俺ん家出発~!!」


匠くんの家?



「「イエ~イ」」



そう言うと歩き出す集団


絶対怪しい…
…この集団……



だって、私みたいに黒髪の人いないし……



私はため息をついた



絶対浮いてるよ…私
隣りの庵くんは美男だし……



はやく帰りたい……



そんなことを考えてると“SAKURA”という店にみんなが入っていく



「今日は両親帰ってこないから、騒ごうぜ!!!」


匠くんの掛け声とともに騒ぎ始める皆さん…



ついていけない……
帰りたい……


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