★俺様主人とパシリちゃん☆
5:甘えん坊彼氏様☆
セミの声がよく聞こえる暑い日
今日の庵くんはなんかおかしい……
なんと言うか……甘えん坊……?
「…ナナ」
庵くんは私の腕に絡み付く
「ど…どうしたの?」
「くっつきたいたいだけ……」
私は頬が熱くなるのを感じた
「庵くん…高校つくよ……?」
ぎゅ…
庵くんは力を強くした
「いいじゃん…俺離れたくない……」
………おかしい…絶対……
「…」
庵くんは暑いからか汗ばんでいた
高校につくと私は庵くんを引きずるように歩いた
「…サボろ?」
「ダメだよ…」
くっつく庵くんをはぎ取るように教室に入った
++庵★さいど++
クラクラする
ナナに拒まれても反抗するのがダルい………
「…頭いてぇ…」
俺はフラフラしながら屋上に向う
がちゃ
俺は屋上の日陰にいき壁に寄り掛かった
「暑い…」
シャツのボタンを外す
俺は眠りについた
+++++++++++++++++++
お昼になっても庵くんを見なかった
「どうしたのかな??」
「庵くん探してくれば?」
「うん」
私は庵くんのいそうな屋上に向かった
がちゃ…
「庵くん…?」
屋上をキョロキョロ見渡す
日陰になってる場所に行くと
「きゃ!…なんて格好をして……」
庵くんはシャツのボタンを外してあって……汗ばんでて……
頬は赤くて…息は荒くて……いろっぽい感じ……
「…え?」
息が荒い……?
もしかして…
私は庵くんの額を触る
「熱い…」
「んん…ナナ?」
うっすら目を開ける庵くんの目は潤んでいろぽい…
「庵くん!熱あるよ!!?」
「…どーりで、頭いてぇわけだな」
「気付かなかったの??」
静かに頷く庵くん
「今日は寝てた方がいいよ、帰ろ?」