★俺様主人とパシリちゃん☆


ナナと居られればいい…


……でもこの状況はヤバい…


俺が考えてるとナナが起きた


「…ぃおりくん…?」


寝ぼけた声で俺を呼ぶ



「…起きた?」


「庵くん、調子どう?」


「ん~、ナナがいたからよくなった」



ナナは顔を赤くした


「庵くん、離して…?」



恥ずかしさからかナナは逃げようとする


「ダメ、ナナ?こっち向いて??」



「…庵くん」




++++++++++++++++++++




もう、夕方だよ……


「庵くん、帰んないと…」



「ナナ?」


「?」

私は庵くんに呼ばれて上を向いた



ちゅっ


口に優しくキスをした



「~♪んじゃ、俺帰るな」


「え?…バイバイ」


いきなり帰るんだ…






次の日…


庵くんは朝迎えに来なかった


…どうかしたのかな……


心配をしているうちに高校につく


キョロキョロと周りを見渡す



「菜々先輩♪今日は庵さんと一緒じゃないんですね☆」


…う~、笑顔で言わないでよ


「菜々☆おはよぉ♪♪」

朱里も近付いてきた


「朱里ぃ、」


「電話しなよ♪」


「え?」

私何も言ってない……


「菜々の考えることは、お見通しだから☆」


…さすが、朱里だよ


ピ、ピ、ピ


私は庵くんに電話した



トゥルル…

『あ?』



「ナナだよ?」



『わかってるし』



「まだ熱あるの??」



『「ねぇから」』


電話の音と庵くんの声が重なった


私は振り向いた

「庵くん…」



そこには案の定庵くんの姿があった


ブチ

庵くんは携帯を切った


「朝、迎え行かなくてごめんな?」


私の頭を優しく撫でた


< 55 / 125 >

この作品をシェア

pagetop