★俺様主人とパシリちゃん☆


「あれ?」


隣りに座っていたはずの庵くんがいない?



私は角にあたる端の場所でみんなに配られた綺麗な色のドリンクを見た



こく…


「けほ…これお酒…?」


だから、皆さんテンション高いのか…



帰ろっかな…
すると髪を赤毛に染めた男の人が私の隣りに座った



「お前、庵の女?」


酔ってる?
顔赤い……



「…違います」


すると、ずいっと私を閉じ込めるような体制になった赤毛の人



「じゃぁ、キスして大丈夫じゃん」



「や!」


どんっと赤毛の人を押すとよろめいた


そうすると少し隙間ができた



カバンを持って隙間から逃げ出した



がらん

店を出た



「…帰ろ…」


やっぱ場違いだよ、私



電源が少しになったから、携帯の電源を切った








「…な…何これ…」



着信:20件



次の日の朝、携帯の電源をいれると着信が沢山きていた



しかも、全部、庵くんから…



「どうしよぅ…」


怖くて学校行けないよ……



「いってきます…」


重い足取りで学校に向う





学校につくと朱里に会った


「菜々~、おはよぉ」



「朱里~…、おはよぉ…」



「どうかした?菜々、テンション低いよ~?」


朱里には言えないよ…



「…なんでもないよ」


庵くん、今日は来てないのかな…?

…良かった……









3限目の途中…

がん!!!


いきなり教室の後ろのドアが開いた



いっせいに後ろに視線がいく

そこにいたのは…



見るからに機嫌の悪い、庵くんがいた



「庵さん!!あなた、クラス違うでしょ!!!」



先生の言葉を無視して教室の中に入ってきた



そして私のところで止まった
私は怖くてドキドキしていた



ぐい!!


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