★俺様主人とパシリちゃん☆
「…だって…庵くんがするから……」
「顔、ちょー赤い」
むにゅぅと私の顔をつねる
「ひ…ひたい(い…いたい)」
「次はジェットコースター乗ろーな?」
クスクスと笑って私に囁く
「ひやぁ!!(嫌ぁ!!)」
私は抵抗に抵抗してなんとかコーヒーカップに乗った
「楽しくねぇ…」
不機嫌モードの庵くん
確かに、金髪の男の子がコーヒーカップって………
「楽しいのかよ、こんなん乗って……」
「た…楽しいよ?」
「俺は楽しくねぇ」
軽やかな音楽が流れるコーヒーカップ
怖いのよりいいよ!!
「次は観覧車乗らない?」
「ぜってぇ、ヤダ!!!」
……ですよね…?
景色綺麗なのになぁ
「…庵くんのいぢわるぅ……」
「は?俺、ナナに付き合ってやってんのに、それはねぇだろ?」
「…じゃぁ、デートなんてしないでよぉ…!」
「俺は女のこーゆー面倒くせぇこと、嫌いなんだよ」
……初めてなのに…
初デートは楽しくしたいよ
嫌われたくないけど
…庵くんは彼女の私のことなんて、どうでもいいのかな??
「それに、行くならもっと……は!!!?」
+++庵♪さいど+++
「ひっ……」
いきなり目の前のナナが泣き出した
目から落ちる涙はポロポロと流れ落ちる
「…っ………」
泣き声を殺してなくナナ…
なんで泣いてんだよ
正直、泣いてる意味がわからねぇ……
ウザいくらいの音楽がなりやみ、俺はナナを引きずってコーヒーカップを降りた
ドカッ!!
ナナをベンチに乱暴に座らせた
俺が怒っていると思ったのか、ナナは俺を怖がる
「…なんで、泣いてんだよ?」
俺はナナの前にしゃがみ、ナナを下から覗きこんだ
「…ぉ…怒って…なぃ?」
涙の溜まった目で俺を見る
「さぁな?」
ナナの頭を撫でながら言った