★俺様主人とパシリちゃん☆
夜道を歩いていると、庵くん達のような派手グループが道にたまっていた
なんか、怖いなぁ……
グループの中には凄く綺麗な女の人がいた
「…愛依……」
少し近付くと庵くんが言った
…アイ…??
凄く小さな声だったけど、聞こえた言葉
集団が私達を見た
女の人も振り向く
その瞬間、庵くんは私の手を離した
え?
なん…で?
綺麗な女の人が向ってきた
「庵、久し振り」
ニコリと妖艶に笑う女の人
「…愛依」
…アイさん?
綺麗な女の人の名前??
「カッコよくなったね、あたしも綺麗でしょ?」
ちゅぅ
「!」
いきなりアイさんは、庵くんにキスをした
私はいない存在のよう
「庵の唇、柔らかくて好き…」
キスが終わると、庵くんの唇をなぞるアイさん
「……この可愛い子…誰?」
私を指差すアイさん
「…彼女とか言う?」
ギロっと、庵くんを睨むアイさん
「…………ちげぇよ」
違う…?
「…へぇ、じゃぁ……あたし達やり直さない?」
勝手に話しが進んでるよ
私は彼女じゃナイの?
やり直すって…どうゆうこと????
「愛依、時間だぜ?」
ヤンキーみたいな男の人が肩を掴む
「わかった、じゃぁ庵?連絡先変わってないから、連絡してね」
そう言うと、アイさんはバイクに乗って何処かに行ってしまった
「…庵くん、」
袖を掴もうとすると振り払われた
「……なんで…??」
「…」
「…ヒドいよ、私は彼女じゃないの?」
「…」
何も言わない庵くん
…ドウシテ…?
「なんで、何にも言わないの!?…私のこと、好きじゃないの??」