★俺様主人とパシリちゃん☆
8:痛み
次の日
重い気持ちで学校に行く
ブロロロロ!!!
高校の前にはアイさんがいた
集団でバイクに乗っていた
私を見つけるとアイさんは、近付いてきた
ガシッと掴まれた手
「庵って嘘が下手…」
ニコリと笑って私の腕についていたブレスレットを、見つめた
「愛依」
庵くん………
私の名前は呼んでくれないんだね
「…庵、あたしと付き合ってくれるんでしょ?」
「あぁ」
「じゃぁ、この子のこれ…どうゆうこと??」
私のブレスレットのついている腕を見せつける
「…遊びだ、遊びで付き合ってたんだ」
嘘…だよね?
「庵くん…?」
私は初めても庵くんにあげたんだよ?
遊びだったの??
優しくしてくれたのも、全部…嘘?
「…ひっく…」
「あ~、泣き出しちゃった」
ブチン!!
無理矢理ひきちぎられた、ブレスレット
「あたし、庵が好きだからね」
庵くんの腕を掴むアイさん
「じゃ、また後で~♪」
アイさんはバイクに乗って走って行ってしまった
「…私は…遊びだったの?」
「そーだ」
「…ヒドいよ……庵くん…」
気が遠くなる
「菜々先輩!!!??」
竜哉くんの声がした
私はそのまま意識を手放した
「…」
目が覚めると保健室…
「………」
なにも、考えたくない
コツ…
何かが手にあたった
「…」
紅茶??
ペットボトルに入った紅茶
…誰が置いたんだろう
朱里かな…
ベッドに横になってても、気分が悪い
庵くん…