★俺様主人とパシリちゃん☆


遊ばれていたのに、庵くんに会いたい



庵くんのことばかり、



忘れなくちゃ………



私は紅茶を持って、保健室を出た



「………」



廊下を歩いていても、うける視線



「菜々先輩…」



横から竜哉くんが出てきた



「…竜哉くん」



竜哉くんと一緒に教室に戻った



「菜々!!大丈夫?」



朱里が抱き付いてきた



「…紅茶ありがとう」



「?買ってないよ??」



朱里じゃないの??



じゃぁ、誰???



「に、しても最低!!菜々を遊ぶなんて!」



「本当です!!」



朱里と竜哉くんが、庵くんを悪く言う



………やめて…



…やめて………



「庵くんを悪く言わないで…!!」



私は紅茶を握り締めた



「なんで?菜々は遊ばれてたんだよ!?」



「まだ、好きなの…だから…悪く言わないでっ…」



この紅茶………



庵くんにかけたのと同じ……



………庵くんなの??



紅茶をおいたの……



なんで?



「私、忘れるように頑張るから…」



「菜々先輩、俺と付き合いませんか??」



「え?」



「俺を忘れる道具として、使って下さい」



「ダメだよ…竜哉くん、自分が辛くなるから」



ブーブー


着信:庵






「もしもし…」



『…パシリ辞めろ』



………庵くんとの繋がり……



「…わかった」



ブチ



…………………



完璧に終わり…


平凡な私には合わなかったんだよ



……さようなら…庵くん



諦めなきゃ……



庵くんは他人だ……


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