★俺様主人とパシリちゃん☆


庵くんと私の繋がりはもうないの………



何処にもやることの出来ない気持ち



怖い、助けて



泣いて寝た






痛々しいキズ…



前の女の子達のときは、庵くんがいたから…………



今は、1人……



気分が悪くて、食欲がない



学校に行くことだけが、私の救い



だって、庵くんが見えるから



姿だけでも、見ていたい



どんっ…


「!!きゃ!」



廊下の人にぶつかった



私は資料の紙を持っていた



バランスを崩して倒れてしまった



バサバサバサ!!!



「あ、ごめんね!?」



「大丈夫だよ」



私はしゃがんで、紙を拾う



……バカだな…庵くんを見てる



諦められないよ……



私は涙を拭き取りながら、紙を拾う



「…ナナ、」



……………



ば!



勢いよく顔を上げる



「ほら、紙…」



どうやら、庵くんのところまで飛んでいってしまったらしい



庵くんの顔……声……



私の名前を呼んだ??



「……ありがとう」



すると庵くんはクスリと笑って、私の頭を撫でた



「…………!!!」



……優しい…



庵くんは歩いて行ってしまった



……くっつきたい…



庵くんにぎゅうってしたい



……未練タラタラ…



庵くんは私なんか、見てないから…






+++庵♪さいど+++



ナナを守らないと…



愛依は嫉妬深いから……



ナナから離れないと………



ナナが泣く



遊びなんかじゃねぇよ



本気で、ナナが好きだから



ナナが倒れた



保健室に運ばれる


カラ



「…」



ナナが寝てる



…俺から、突き放したのに、ナナが俺を忘れないように……



< 73 / 125 >

この作品をシェア

pagetop