★俺様主人とパシリちゃん☆
また呼び出された
今日は雨
げし!
ばこ!
「庵が~、あたしのあげたピアスしてくれないから、星のピアス…捨てちゃった」
自慢のように話をするアイさん
星………のピアス…
いつも、庵くんが軟骨のところにしてたやつ?
「この、近くの河原に投げちゃった」
…探さないと………
庵くんの大切なピアス…
私は、暴力から開放されると河原に急ぐ
「ピアス……」
河原にはたくさんのゴミ
私の手はいつの間にか、キズだらけになっていた
雨でぼやける視界
庵くんに会いたいよ
くっつきたい…
あの優しい顔で笑ってほしい…
ポロポロと涙が出ていた
「…はやく…」
私は無我夢中で探した
光るものを探した
どこ?
ダメだな、私………
諦めるとか言って、庵くんのピアス探してる
……もう一度、私の気持ちを言ったらどうなるんだろ
やっぱり、嫌われるかな
雨はいっそう強くなる
直接雨が体に当たって痛い
庵くんのピアス…
気分が悪い
吐きそう………
それでも、捜し続けた
チクチクと気持ちが痛い…………