★俺様主人とパシリちゃん☆


愛依が面白そうに笑う



「……てめぇ…そんなに顔が……大事かよ…」



「当たり前でしょ?あたしは綺麗、綺麗なものは大好き…庵もね………」



バァン!!!!


いきなり暗い部屋のドアが開く



「っ…庵!!!!!!」



……匠………



「てめぇら…俺のダチをこんなにして……ゆるさねぇ!!!!!!」



ばきん!!!



匠はすぐに1人を倒して鉄の棒を取り上げる



「…いてぇ……」



転がった男が転げまわる


「………バカか?」



ばこ!!



「…やって、全員で倒して!!」



愛依の声と共に、男達は匠に向う



「匠!」



匠は男達を通りすぎて、俺のところに来た



「よ?」



いつもの匠



「なんで、わかったんだよ…」



「俺の情報網なめんなよ!!」



ばきん!


鎖を壊して身動きがとれた



「さすが、俺のダチ」



俺と匠は男達に囲まれていた



「…だいぶ、ケガしてるじゃん、大丈夫かよ?」



「どうってこと、ねぇよ」



背中合わせになり、お互いが素早く男達に襲いかかる



ばき!


ばこ!!


「てめ、そんだけケガさしたのに…なんでこんなに力あんだよ!」



「…は?俺様のことなめてんじゃねぇよ!!!」


ばきん!!!



…………



「後は…愛依だけだ…」



ゆっくりと愛依に近付く


「やめて、お願いだから…」



ここまできて、命ごいみてぇなことして…



「笑わせんなよ…」



ばき!!



「きゃぁぁ!!!顔が…!!」



「おい、ナナは何処だよ…」



「顔が…顔が…」



顔、顔、うるせぇ…



「言わねぇと、また殴るぞ」



ぴたっと愛依の動きが、止まった



「…ここの最上階の部屋……」


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