★俺様主人とパシリちゃん☆
10:パシリちゃんは癒し♪
+++庵♪さいど+++
雪が降る季節は気が狂う
「…ざけんじゃねぇよ!!!」
ばこ!!
ばき!!
「てめぇが俺に勝つなんて無理なんだよ!!!」
売られたケンカは必ずかってしまう
冬は嫌いだ
この季節は嫌なことばかり思いだす
+++++++++++++++++++
息が白くなるこの季節…
すっかり周りは雪で白く染まっていた
この頃、庵くんはケンカばかりするからケガが絶えない
人使いも荒い………
どうしたんだろう………
「ナナ、こっち来いよ」
「…ぅん」
何となく怖い感じがする庵くん
「はやく来い!逆らうんじゃねぇよ!!」
ビク!!!
「……」
私はスッポリと庵くんの腕の中に収まる
「…庵くん、ケガこれ以上ふやさないで?」
「俺に指図すんな」
庵くんは立ち上がって、私を置いて出ていってしまった
「…はぁ……」
「どうかした??菜々」
「菜々先輩がため息は似合いませんよ??」
竜哉くんは秋頃に髪を茶髪に染めた
「………庵くんが、イライラしてる…」
「大変だね~?」
……匠くんに聞いてみよ…
私は小走りで匠くんの教室に向かった
「匠くん?」
私は背中から匠くんを呼ぶ
「?なんだよ、」
「庵くんが、イライラしてるんだけど」
匠くんは一回息をついて私に言った
「…あいつ、毎年だから気にすんな」
………気にすんなって…気になるよぉ!!
「おっ!庵じゃん」
背中から、冷気を感じる
「ナナ、こんなとこに居たのかよ……」
目が怖いよ!!
庵くんは私を引きずった
「…ナナに対する束縛心つぇなぁ………」