★俺様主人とパシリちゃん☆


「……ナナは俺との約束……守れねぇ、悪い子なんだな……」



庵くんの方を向くと、寂しそうな顔の庵くん



「俺に向けられる目はそーゆー目しかねぇんだよ………」



庵くんはそのまま出ていってしまった



……なんで?


私、竜哉くんとくっついてるのに…



「菜々先輩、大丈夫ですか?」



「ぅん………」



「…菜々先輩、大丈夫ですよ……俺がいますから」



竜哉くん…








その日からずーっと、竜哉くんは私のところに来ていた



「乗り換えなよ!!」



朱里は私と竜哉くんがくっついてほしいらしい



「…でも、庵くんが……」



「竜哉くんのほうが楽だよ!絶対に」



それもそうだ……


竜哉くんとなら普通にデートだって出来る



「一回くらい、付き合ってあげなよ!」



私はまだ竜哉くんの誘いに付き合ったことがない



一回くらいなら………



「うん…」



その日の帰り、私は竜哉くんと帰った



「菜々先輩と帰れるなんて嬉しいです!!」



「そぅ?…ありがとう」



竜哉くんと歩いてると緊張しない



庵くんとだと絶対緊張する



雑居屋とかに寄った



「菜々先輩って、可愛いですね!」



「可愛くないよ!!」



「ナナ?………」



庵くんが私の姿を見てることにも気がつかないで……………












次の日


庵くんが迎えに来なかった



1人で落ち込んで高校についた



目の前には庵くん



「庵くん!」



「…」



え?



「庵くん…?」



「………」



庵くんは私が見えてないような振る舞い



「…なんで?」



すると庵くんはダルそうに口を開いた



「ガッガリした」



……どうゆうこと?


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