★俺様主人とパシリちゃん☆
よく分かんないよ………
1人で落ち込んで私は庵くんを見ていた
ふぃに朱里が言ったことを思い出してしまった
“楽だよ”
…竜哉くんなら、こんな悩まなくてもいいかも………
その時…
「菜々先輩…昼休みに屋上に来てください」
呼び出された
私は頷いた
空からは雪が降ってきた
きーんこーん
私はお昼休みに屋上に向かった
「竜哉くん?」
屋上には、竜哉くんがいた
「菜々先輩…俺、菜々先輩が好きです」
がちゃん!!!
「おい!ナナ!!!庵、とめろ!!」
!!?
屋上に飛び出したのは匠くん
「庵が大人相手にケンカして……」
「庵くんが……?」
行かなきゃ………
私は走り出した
「失恋決定!」
匠くんは竜哉くんに言い放っていた
庵くん……!!
校門を出たところで雪につまずいて転んだ
ぼしゅ!
「痛……」
すぐに立って私は走った
すると目の前に歩いている庵くんがいた
ケンカは?
私は不思議に思った
向かい合せの庵くんと私
庵くんが私を通りすぎる
「待って…!!」
ぎゅう
私は庵くんの腰に腕を回した
「……うぜぇ」
ぼしゅ!
私は庵くんに押されて転んだ
上着を来ていないから寒い
「…俺に近付くな」
や…やだよ…
私が悪いの?
謝るから………
「行かないでぇ…」
私は庵くんの足を掴んだ
「ムカつくんだよ…」
「ごめんなさっい…ふっ……」
「謝ったってな許してやんねぇから」