★俺様主人とパシリちゃん☆
「…っく……ぅぅ…」
「ナナ、昨日…男と帰ってたよな」
「……」
「俺のこと、裏切ったんだよなぁ?」
「違うよ…庵くんが一番好きぃだから……」
「……」
「信じてっ!!」
「無理だろ…」
庵くんは私を見つめる
「…なんでも、するから……」
「はぁ…」
ふわりと庵くんの着ていた上着を私に被せた
「……震えてる」
上着だけなの?
抱き締めてくれないの??
「ナナ、なんで男と帰ったんだよ」
「庵くんは私を抱き締めてくれなかった…」
「…ナナ?…」
「……竜哉くんが優しくしてくれたから……私、甘えてた……」
涙で前が見えない
「…庵くんに本当は甘えたかったぁ……」
ぎゅっ
「バカ…男となんて帰るなよ」
優しく私を抱き締めて庵くんは私を撫でた
「…ふぇ……ごめんなさいぃ……」
「今回は特別許してやるから…泣くなよ……」
「♪~ラブラブ♪」
「匠!」
「庵の世話役は疲れんだよ、ナナいないと不機嫌だし…だから、イチャついてろ!」
匠くん…仲直りさせてくれた……??
「匠くん…ありがとう…」
「!」
「匠、てめぇ赤くなってんじゃねぇよ!!」
「??」
………で、仲直りしたのに…ケンカはやまない
「庵くん~、ケンカやめて?」
私といる時は、私をずっと抱き締めている
「だって、ムカつく」
冬まではこんなんじゃなかったのに………
「庵くんは冬が嫌いなの?」
「…まぁ…」
「…なんで?」
「…ナナに言わなきゃなんねぇの??」
………教えてくれないの??
「教えてくれないの??」