不器用なLOVER
今まで黙ったままだった真姫は、

「あっきら?会長とシタ?
感想聞かせてよ?如何にも遊んでるって感じで手慣れてた?」

瞳を輝かせてる。

ホントに好きだなこの子は…。

如何にも遊んでるって感じかどうかは分からないけど。

慣れた感じではあったかな?

少なくても初めてではないんじゃないかな?

手間取ってるって気はしなかったっていうか、夢中過ぎて…余裕ないよね?

「何よ黙ってないで教えなさい」

真姫に肩を揺すられた。

「教えるようなことないもん」

そうだよ未遂だったんだから。

「そうね脱がされるまでは意外とシミュレーションの通り行くものだから、問題は挿入時よ」

衣里が事も無げに言って、
聞いた私が顔を染めてしまう。

「そうだよねそこ手間取られたら気持ち萎えるし…」

真姫も同調して頷く。

見れば登喜子だけは同じく顔を赤くしてうつ向いてた。

「いい晶、その時には絶対報告しなさいよ」

真姫に念を押され、

「そうだよ晶、その返答次第では朋弥先輩の無実が証明されるんだからね」

登喜子が私を真っ直ぐ見つめる。

そんなこと言ったって…。

透弥さんのこと信じてるし、

そんな人であるわけないよ。


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