不器用なLOVER
危うく納得されかけたけど説明になってないよね?
それってつまり透弥さんには彼女がいたけど朋弥さんに盗られた。
聞き様に寄っては自暴自棄の透弥さんが遊びに目覚めたってことかな。
でも事実は逆だ。
朋弥さんの方が遊んでるんだから
それに透弥さんが怒鳴られなきゃいけない理由も…。
「きっと、朋弥先輩はその彼女のこと本当に好きだったんだけど、会長の方は遊び半分だったからじゃない?」
衣里の発言は事実を曲げて周りに納得させるには充分の効果を発揮していた。
私はまだ一人腑に落ちなくて…。
三人が中学の頃の思い出話に花を咲かせるのを惚けって見ていた。
その足で1階が本屋で2階がレンタルショップの店に行きDVDを物色する。
ホラーコーナーには行けず階段の手摺から出入りする人を観察していると、
「あれ?朋弥さん?」
本屋に消える人影…。
振り返ってもまだホラー談義をしている彼女等を残し、急ぎ階下へ足を向けた。
背高の人影が列に吸い込まれる。
見失う前に追い掛けた場所は、
参考書の並ぶ棚で…。
【完璧に努力型】
真姫の会話がリバイブする。
真剣な横顔に、
声を掛けることを躊躇ってしまう
ゆっくり一転して戻り掛けた私を
「あれ?晶ちゃんじゃん」
明るい声が呼び止めた。
それってつまり透弥さんには彼女がいたけど朋弥さんに盗られた。
聞き様に寄っては自暴自棄の透弥さんが遊びに目覚めたってことかな。
でも事実は逆だ。
朋弥さんの方が遊んでるんだから
それに透弥さんが怒鳴られなきゃいけない理由も…。
「きっと、朋弥先輩はその彼女のこと本当に好きだったんだけど、会長の方は遊び半分だったからじゃない?」
衣里の発言は事実を曲げて周りに納得させるには充分の効果を発揮していた。
私はまだ一人腑に落ちなくて…。
三人が中学の頃の思い出話に花を咲かせるのを惚けって見ていた。
その足で1階が本屋で2階がレンタルショップの店に行きDVDを物色する。
ホラーコーナーには行けず階段の手摺から出入りする人を観察していると、
「あれ?朋弥さん?」
本屋に消える人影…。
振り返ってもまだホラー談義をしている彼女等を残し、急ぎ階下へ足を向けた。
背高の人影が列に吸い込まれる。
見失う前に追い掛けた場所は、
参考書の並ぶ棚で…。
【完璧に努力型】
真姫の会話がリバイブする。
真剣な横顔に、
声を掛けることを躊躇ってしまう
ゆっくり一転して戻り掛けた私を
「あれ?晶ちゃんじゃん」
明るい声が呼び止めた。