不器用なLOVER
まだ映画の映像が頭に残ったまま向かえた、日曜の朝。
「どうしよ透弥さん来ちゃうよ」
勉強に行くのは分かってるのに、鏡の前でショーを繰り広げている
「これよりさっきの方が…やっぱこれとこれかな?う〜んこっち?」
ベッドに積み重ねられた服の山に手を伸ばし、下から掘り出すと…崩れ落ちる。
気にせず引っ張り出した服に袖を通した。
「えっダメ…透けてるし」
携帯の着信が鳴り響き、
時計を見れば1時間は過ぎてた。
着メロだけで透弥さんからだって分かってる。
仕方なく重ね着して最終確認。
「よし」
階段を駆け下りる。
玄関前の鏡にもう一度全身を映す
バルーンスカートの下のレギンスを揃え
重ね着キャミに覗かせた線を隠す
手櫛で髪を整え、
卸したてのミュールを履き、
扉を開ければ、
「お待たせ」
「おはよう」
大好きな人が目の前に居る喜びに
「透弥さん」
抱き付く。
支えてくれた腕は空中でさ迷って
「晶…家の人は?」
「今日は仕事…」
上目使いで見上げる。
「ぎゅってして…」
「子供みたいだね?」
抱き締められる。
その胸に顔を埋めて、
「透弥さんだって…」
「僕?…確かめてみる?」
見上げた瞬間深いキスが降る。
透弥さんの熱をいつの間に好きになってた。
その熱をいつも期待してしまう。
熱で溶けてしまうこの感覚が、
大好き。
「どうしよ透弥さん来ちゃうよ」
勉強に行くのは分かってるのに、鏡の前でショーを繰り広げている
「これよりさっきの方が…やっぱこれとこれかな?う〜んこっち?」
ベッドに積み重ねられた服の山に手を伸ばし、下から掘り出すと…崩れ落ちる。
気にせず引っ張り出した服に袖を通した。
「えっダメ…透けてるし」
携帯の着信が鳴り響き、
時計を見れば1時間は過ぎてた。
着メロだけで透弥さんからだって分かってる。
仕方なく重ね着して最終確認。
「よし」
階段を駆け下りる。
玄関前の鏡にもう一度全身を映す
バルーンスカートの下のレギンスを揃え
重ね着キャミに覗かせた線を隠す
手櫛で髪を整え、
卸したてのミュールを履き、
扉を開ければ、
「お待たせ」
「おはよう」
大好きな人が目の前に居る喜びに
「透弥さん」
抱き付く。
支えてくれた腕は空中でさ迷って
「晶…家の人は?」
「今日は仕事…」
上目使いで見上げる。
「ぎゅってして…」
「子供みたいだね?」
抱き締められる。
その胸に顔を埋めて、
「透弥さんだって…」
「僕?…確かめてみる?」
見上げた瞬間深いキスが降る。
透弥さんの熱をいつの間に好きになってた。
その熱をいつも期待してしまう。
熱で溶けてしまうこの感覚が、
大好き。