不器用なLOVER
「授業終わるから、片付けて
先に教室戻ってなよ。
一人で戻れるでしょ?」
頷いて
片付けを始めた。
デスクに移動した透弥さんは、
引き出しから資料らしき紙の束を取り出し
顔に影を落とした。
一枚の絵画のようで
見惚れてしまう。
静かに部屋を後にしようと思ったけど…。
立ち止まって振り返る。
「…あの」
遠慮がちに掛けた声で、
視線が重なる。
「何?」
胸が高鳴った。
喉に支えた何か…。
うまく言葉が出てこなくて、
苦しい。
逃げたい。
でも、
もっと一緒に居たい…。
聞きたい。
でも、
怖い…。
ホンの少し、
目尻を下げた
柔らかい顔で口を開いた。
「いつでも来ていいよ。
また、みてあげるから」
初めて見る…顔
また崩れた仮面に、
何よりその台詞に、
顔が綻ぶ。
「本当に、素直なんだね。」
それだけ言って、
再びに資料らしき紙に、視線を移した。
先に教室戻ってなよ。
一人で戻れるでしょ?」
頷いて
片付けを始めた。
デスクに移動した透弥さんは、
引き出しから資料らしき紙の束を取り出し
顔に影を落とした。
一枚の絵画のようで
見惚れてしまう。
静かに部屋を後にしようと思ったけど…。
立ち止まって振り返る。
「…あの」
遠慮がちに掛けた声で、
視線が重なる。
「何?」
胸が高鳴った。
喉に支えた何か…。
うまく言葉が出てこなくて、
苦しい。
逃げたい。
でも、
もっと一緒に居たい…。
聞きたい。
でも、
怖い…。
ホンの少し、
目尻を下げた
柔らかい顔で口を開いた。
「いつでも来ていいよ。
また、みてあげるから」
初めて見る…顔
また崩れた仮面に、
何よりその台詞に、
顔が綻ぶ。
「本当に、素直なんだね。」
それだけ言って、
再びに資料らしき紙に、視線を移した。