不器用なLOVER
何と無く説得力がある気もする。
「けど…私は透弥さんがいい」
呟いてしまう。
「…ところでさ、
この団旗は明日の練習に、使うんじゃね?」
体育祭は明後日で…、
高校の体育祭は練習なんてしない
なのに…?
「どうして?」
「ん?奇数と偶数の縦割りで、
紅白対抗っしょ?
応援合戦はその中でも醍醐味で、
実行委員の奴等が毎年張り切ってんじゃん…って、晶ちゃんも実行委員じゃねぇの?」
コクンと一つ頷く。
「つまりさ、実行委員が前日に、気合い入れに練習すんだよね」
練習には当然団旗が必要で、
なければ張りがない。
「前日の練習に団旗が間に合ってねぇのって会長としての立場悪いんじゃねぇかな?」
やっぱりそうだよね?
固くて重くて分厚い大きな布地を縫っていくのは中々困難で、
まだ半分以上が残っている。
「間に合わないよね?」
涙が溜っていくのがわかる目で、朋弥さんを見つめる。
「ん〜、間に合わせようぜ?」
「でも…」
「有言実行の男だって言ったろ?絶対間に合わせるよ」
朋弥さんの団旗は私より少し進んでる程度でそんなに変わりがないのに。
でも…男の人だというのに、
「朋弥さんって裁縫するの?」
「ん、何で?」
「上手だし一人で大丈夫だから」
「まぁ…でもやっぱ透弥のが、
器用だよ?」
「けど…私は透弥さんがいい」
呟いてしまう。
「…ところでさ、
この団旗は明日の練習に、使うんじゃね?」
体育祭は明後日で…、
高校の体育祭は練習なんてしない
なのに…?
「どうして?」
「ん?奇数と偶数の縦割りで、
紅白対抗っしょ?
応援合戦はその中でも醍醐味で、
実行委員の奴等が毎年張り切ってんじゃん…って、晶ちゃんも実行委員じゃねぇの?」
コクンと一つ頷く。
「つまりさ、実行委員が前日に、気合い入れに練習すんだよね」
練習には当然団旗が必要で、
なければ張りがない。
「前日の練習に団旗が間に合ってねぇのって会長としての立場悪いんじゃねぇかな?」
やっぱりそうだよね?
固くて重くて分厚い大きな布地を縫っていくのは中々困難で、
まだ半分以上が残っている。
「間に合わないよね?」
涙が溜っていくのがわかる目で、朋弥さんを見つめる。
「ん〜、間に合わせようぜ?」
「でも…」
「有言実行の男だって言ったろ?絶対間に合わせるよ」
朋弥さんの団旗は私より少し進んでる程度でそんなに変わりがないのに。
でも…男の人だというのに、
「朋弥さんって裁縫するの?」
「ん、何で?」
「上手だし一人で大丈夫だから」
「まぁ…でもやっぱ透弥のが、
器用だよ?」