不器用なLOVER
学園の主旨は文武両道で、
この障害物走にも表されてる。
スタートと同時に問題を解き、
正解するとゲートが開き次に進む。
次に8段の飛び箱…、
また問題を解き…、
2mの壁越え…、
また問題を解き…、
最後に30mダッシュ。
「おいW宮原対決だってよ…」
同じくゴール前で待ってる実行委員の一人が話し掛けてきた。
言われて指し示された方を見れば確に同じ列に透弥さんと朋弥さんが並んでいた。
「会長とまともに競り合えんのは朋弥先輩ぐらいだもんな…」
意味も分からずただ頷く。
その間も目を離せなくて。
「里中はさ、会長と朋弥先輩ならどっちに来て欲しいの?」
私の両手に収まっている旗を見た
そんなの考えなくても決まってる
「どっちにしろ二人のどっちかに決まってるし」
聞いておきながら返事を待たずに続ける。
「女子の妬み買いまくりだな?」
笑いながら恐ろしいことを言う。
その間にもレースは続き、
ゴールを終えた先輩達も二人の対決を噂し始め、
「生徒会長がマジになったら、
流石の朋弥でも勝てねぇだろ?」
「生徒会長は最近じゃ頭ばっかで体力ねぇんじゃねぇ?」
そんな声が耳に入ってくる。
この障害物走にも表されてる。
スタートと同時に問題を解き、
正解するとゲートが開き次に進む。
次に8段の飛び箱…、
また問題を解き…、
2mの壁越え…、
また問題を解き…、
最後に30mダッシュ。
「おいW宮原対決だってよ…」
同じくゴール前で待ってる実行委員の一人が話し掛けてきた。
言われて指し示された方を見れば確に同じ列に透弥さんと朋弥さんが並んでいた。
「会長とまともに競り合えんのは朋弥先輩ぐらいだもんな…」
意味も分からずただ頷く。
その間も目を離せなくて。
「里中はさ、会長と朋弥先輩ならどっちに来て欲しいの?」
私の両手に収まっている旗を見た
そんなの考えなくても決まってる
「どっちにしろ二人のどっちかに決まってるし」
聞いておきながら返事を待たずに続ける。
「女子の妬み買いまくりだな?」
笑いながら恐ろしいことを言う。
その間にもレースは続き、
ゴールを終えた先輩達も二人の対決を噂し始め、
「生徒会長がマジになったら、
流石の朋弥でも勝てねぇだろ?」
「生徒会長は最近じゃ頭ばっかで体力ねぇんじゃねぇ?」
そんな声が耳に入ってくる。