不器用なLOVER
予想外にも裏庭には人の姿がなく
三人で囲むお弁当に、
緊張しながら蓋を開ける。
「ぅお、凄ぇ晶ちゃん。
これ一人で作ったの?
大変だったでしょ?」
素直に喜んでくれる朋弥さんに、微苦笑して…。
透弥さんを盗み見る。
だけど透弥さんは、
おかずの詰まったBOXを、黙って正視したまま…。
気に入らなかったのかな?
やっぱり透弥さんの口には合わなかったのかな?
不安で心苦しくて…。
「ごめんなさい…。
食べれそうなものないよね?」
泣きそうになるのを耐えて謝った
「違うって晶ちゃん」
既におむすびを頬張る朋弥さんが失笑して言う。
「宮原家ではこんな弁当見たことないからさ」
涙目の私を見て、
困ったように眉を下げる。
「変な意味じゃなくてさ…愛情が籠った弁当は初めてなんだよ」
さっき会長室で見たのはどれも、豪華絢爛なものだった。
変わり映えのない普通の食材…。
「そう言う朋弥だってそうでしょこんな可愛いお弁当見たことないよね?」
透弥さんが可愛いって。
「…まぁ確にんな可愛いのはねぇけどな」
プレイトに取分け透弥さんに渡した
「ありがとう」
型抜きしたハンバーグにおむすびは真姫にはバカにされてるけど、
「可愛い…」
何度も繰り返し目を細め口に運ぶ透弥さんが、
可愛くて。
朝早く起きて頑張ったことが、
それだけで報われた。
三人で囲むお弁当に、
緊張しながら蓋を開ける。
「ぅお、凄ぇ晶ちゃん。
これ一人で作ったの?
大変だったでしょ?」
素直に喜んでくれる朋弥さんに、微苦笑して…。
透弥さんを盗み見る。
だけど透弥さんは、
おかずの詰まったBOXを、黙って正視したまま…。
気に入らなかったのかな?
やっぱり透弥さんの口には合わなかったのかな?
不安で心苦しくて…。
「ごめんなさい…。
食べれそうなものないよね?」
泣きそうになるのを耐えて謝った
「違うって晶ちゃん」
既におむすびを頬張る朋弥さんが失笑して言う。
「宮原家ではこんな弁当見たことないからさ」
涙目の私を見て、
困ったように眉を下げる。
「変な意味じゃなくてさ…愛情が籠った弁当は初めてなんだよ」
さっき会長室で見たのはどれも、豪華絢爛なものだった。
変わり映えのない普通の食材…。
「そう言う朋弥だってそうでしょこんな可愛いお弁当見たことないよね?」
透弥さんが可愛いって。
「…まぁ確にんな可愛いのはねぇけどな」
プレイトに取分け透弥さんに渡した
「ありがとう」
型抜きしたハンバーグにおむすびは真姫にはバカにされてるけど、
「可愛い…」
何度も繰り返し目を細め口に運ぶ透弥さんが、
可愛くて。
朝早く起きて頑張ったことが、
それだけで報われた。