不器用なLOVER
空になったランチボックスを片付けつつデザートを差し出す。
昨夜作ったフルーツゼリー果肉たっぷりで甘さも控え目にしてある。
「そういやさっき晶ちゃん確か、ムカデ競走に出てなかった?」
朋弥さんがそれを口にしながら、
「あれってヤベェよな?
透弥も嫉妬したんじゃね?」
何がヤバくて、
何で嫉妬なの?
首を傾げ透弥さんを見れば、
スプーンを挿し込む手を止め
朋弥さんを見て、
「別に…」
呟きに透かさず、
「嘘付けよ。ヤローが晶ちゃんを取り囲んでたんだぜ?」
朋弥さんが突っ込むと、
「あっ…これおいしい」
透弥さんが感嘆し、
朋弥さんもつられて、
「うん。確かに旨い」
笑った。
「ありがとう」
私も嬉しくて…。
照れ隠しに話題を探す。
「二人は午後からも出番あるんだよね?」
午後には学年別と縦割りの両選手に二人は選ばれてて…。
「マジ勘弁して欲しいよな…。
普通どっちか一方だろ?」
朋弥さんの嘆きに、
「確に普通は片方に選べば一方は違う人を選ぶべきだと思う」
透弥さんまで溜め息を吐いた。
今年で最後の高等部での体育祭…きっと二人の雄姿をその目に胸に焼き付けたいという気持ちの表れなんだと思う。
私だって…。
これで最後何だと思ったら
胸が締め付けられて苦しくなる。
「見たいから…沢山少しでも多く長く見ていたいからだよ」
昨夜作ったフルーツゼリー果肉たっぷりで甘さも控え目にしてある。
「そういやさっき晶ちゃん確か、ムカデ競走に出てなかった?」
朋弥さんがそれを口にしながら、
「あれってヤベェよな?
透弥も嫉妬したんじゃね?」
何がヤバくて、
何で嫉妬なの?
首を傾げ透弥さんを見れば、
スプーンを挿し込む手を止め
朋弥さんを見て、
「別に…」
呟きに透かさず、
「嘘付けよ。ヤローが晶ちゃんを取り囲んでたんだぜ?」
朋弥さんが突っ込むと、
「あっ…これおいしい」
透弥さんが感嘆し、
朋弥さんもつられて、
「うん。確かに旨い」
笑った。
「ありがとう」
私も嬉しくて…。
照れ隠しに話題を探す。
「二人は午後からも出番あるんだよね?」
午後には学年別と縦割りの両選手に二人は選ばれてて…。
「マジ勘弁して欲しいよな…。
普通どっちか一方だろ?」
朋弥さんの嘆きに、
「確に普通は片方に選べば一方は違う人を選ぶべきだと思う」
透弥さんまで溜め息を吐いた。
今年で最後の高等部での体育祭…きっと二人の雄姿をその目に胸に焼き付けたいという気持ちの表れなんだと思う。
私だって…。
これで最後何だと思ったら
胸が締め付けられて苦しくなる。
「見たいから…沢山少しでも多く長く見ていたいからだよ」