不器用なLOVER
あれ?
朋弥さんは透弥さんが本気だから頑張るの?
でも…
透弥さんは朋弥さんを本気にするために頑張るんだよね?
つまりお互いがお互いのために、本気になるってことかな?
相乗効果ってこと?
「透弥さんはずっと成績優秀で、運動も出来てたみたいだけど?」
だから皆の憧れであり続けたわけなんだから。
朋弥さんを軽く睨んでしまう。
「晶ちゃんはさ…、今の透弥しか知らねぇから分かんねぇと思う。ちょっと前までのアイツは何事も当り障りのねぇ程度にしかやってなかったよ?」
言い難そうに視線をそらし、
「無透明ってかさ空っぽで中身の入ってねぇような奴っての?
目立ちたくねぇんだろうけど…。俺に言わせりゃ殻に閉じ籠って、馬鹿みてぇに一人で背負い込んでただけだね」
キツイ事を言った後、
「俺が…、仕掛けるタイミングを間違えるわけにはいかなかった。見計らってたってこと」
得意気に一笑した。
「それって透弥さんが子供っぽいってこと?」
何でもお見通しみたいだけど…。
透弥さんの心の中の葛藤までを、朋弥さんは見たわけじゃない。
それが堪らなく悔しくなった。
「じゃなくてさ…透弥からすりゃ自分の問題に、俺を巻き込みたくなかったんだろうからさ。
…俺的には待ての掛った飼い犬の気分なわけ」
朋弥さんは透弥さんが本気だから頑張るの?
でも…
透弥さんは朋弥さんを本気にするために頑張るんだよね?
つまりお互いがお互いのために、本気になるってことかな?
相乗効果ってこと?
「透弥さんはずっと成績優秀で、運動も出来てたみたいだけど?」
だから皆の憧れであり続けたわけなんだから。
朋弥さんを軽く睨んでしまう。
「晶ちゃんはさ…、今の透弥しか知らねぇから分かんねぇと思う。ちょっと前までのアイツは何事も当り障りのねぇ程度にしかやってなかったよ?」
言い難そうに視線をそらし、
「無透明ってかさ空っぽで中身の入ってねぇような奴っての?
目立ちたくねぇんだろうけど…。俺に言わせりゃ殻に閉じ籠って、馬鹿みてぇに一人で背負い込んでただけだね」
キツイ事を言った後、
「俺が…、仕掛けるタイミングを間違えるわけにはいかなかった。見計らってたってこと」
得意気に一笑した。
「それって透弥さんが子供っぽいってこと?」
何でもお見通しみたいだけど…。
透弥さんの心の中の葛藤までを、朋弥さんは見たわけじゃない。
それが堪らなく悔しくなった。
「じゃなくてさ…透弥からすりゃ自分の問題に、俺を巻き込みたくなかったんだろうからさ。
…俺的には待ての掛った飼い犬の気分なわけ」