不器用なLOVER
いつの間にか近くまで来ていた、透弥さんが口を開いた。
「こちらが今回依頼した里中晶…僕の大事な人です。
彼女はご覧の通り純朴な人ですがそれが魅力でも有りますから…。イメージは最初にお伝えした通りでお願いします」
「畏まりました。
お任せください」
三人が揃って頭を下げるのを見届けて透弥さんが部屋を出た。
「じゃあ始めましょうか?」
腕捲りを合図に各自がスタンバイを始める。
「メイクの前に先ずは…フェイスマッサージかしら…?」
手持ちの三面鏡台を私の前で開き鏡越しに鉄ちゃんが顔を覗き込み頬を軽く指の背で撫で上げる。
「今時珍しくノーメイクだから肌は綺麗…まだ若いからキメも整ってる」
鏡台は折り畳み式の両開きの扉と端に回転する引出しがあり中央の三段階の引出しの何れもズラリと並べられた化粧品の数々…。
「でも油断大敵!
肌は敏感でストレスにも弱いから直ぐ荒れるのよ?
今日は簡単に出来るマッサージを教えてあげるから時々自分でも」
鏡越しに鉄ちゃんを見つめていた私に気付き手を止めた。
「何?」
「いえ…皆さんは…透弥さんとはどのようなご関係何ですか?」
皆さん…
ホントは志穂さんは…
って聞きたかったけど。
透弥さんも志穂さんに対しては、接し方が違って見えた。
「こちらが今回依頼した里中晶…僕の大事な人です。
彼女はご覧の通り純朴な人ですがそれが魅力でも有りますから…。イメージは最初にお伝えした通りでお願いします」
「畏まりました。
お任せください」
三人が揃って頭を下げるのを見届けて透弥さんが部屋を出た。
「じゃあ始めましょうか?」
腕捲りを合図に各自がスタンバイを始める。
「メイクの前に先ずは…フェイスマッサージかしら…?」
手持ちの三面鏡台を私の前で開き鏡越しに鉄ちゃんが顔を覗き込み頬を軽く指の背で撫で上げる。
「今時珍しくノーメイクだから肌は綺麗…まだ若いからキメも整ってる」
鏡台は折り畳み式の両開きの扉と端に回転する引出しがあり中央の三段階の引出しの何れもズラリと並べられた化粧品の数々…。
「でも油断大敵!
肌は敏感でストレスにも弱いから直ぐ荒れるのよ?
今日は簡単に出来るマッサージを教えてあげるから時々自分でも」
鏡越しに鉄ちゃんを見つめていた私に気付き手を止めた。
「何?」
「いえ…皆さんは…透弥さんとはどのようなご関係何ですか?」
皆さん…
ホントは志穂さんは…
って聞きたかったけど。
透弥さんも志穂さんに対しては、接し方が違って見えた。