不器用なLOVER
いつもの冷静沈着な態度で先程の気迫は見間違いかと思わせる。
「頭を上げて下さい。
貴殿方が下げる必要は有りません志穂さんに悪気無いことも解っていますから大丈夫です。
唯…、鉄宏さんと同じ部屋で晶に着替えさせる訳にはいきません。意味は解りますよね?」
透弥さんが鉄ちゃんを見据えた。
鉄ちゃんは透弥さんを見て項垂れてしまった。
「透弥さん私は大丈夫だよ?
鉄ちゃんは女の人だよ?
私にずっと優しくしてくれたの」
透弥さんは人の目も気にせずに、私を抱き寄せた。
「とっ…透弥さん?」
焦って離そうともがくと更に強く抱き締めた。
「しっ!黙って!」
力強い言葉に私は抵抗するのを、止めた。
「よく聞いて晶。
志穂さんの出身校は三芳短期大学…三芳大だよ」
三芳大で思い浮かべるのは、
透弥さんの初めての人。
志穂さんに視線を移せばバツが
悪そうに逸らされた。
「…どうして?」
それだけがやっとだった。
「志穂さんの腕は確かな信頼性があるからでそれ以上の感情はないから」
それでも、
そうだとしても…
そんな人に私を任すの?
そんな人と二人きりにさせるの?
「晶の気持ちは分かるけど…。
それでも…晶を輝かせられるのはこのチームしかいないと思ってるから…晶さえ笑ってくれるなら…僕は最低だけど嘘を吐き隠し通すつもりでいたんだ…ゴメン…晶。
晶が嫌なら別の人を頼むよ…」
「頭を上げて下さい。
貴殿方が下げる必要は有りません志穂さんに悪気無いことも解っていますから大丈夫です。
唯…、鉄宏さんと同じ部屋で晶に着替えさせる訳にはいきません。意味は解りますよね?」
透弥さんが鉄ちゃんを見据えた。
鉄ちゃんは透弥さんを見て項垂れてしまった。
「透弥さん私は大丈夫だよ?
鉄ちゃんは女の人だよ?
私にずっと優しくしてくれたの」
透弥さんは人の目も気にせずに、私を抱き寄せた。
「とっ…透弥さん?」
焦って離そうともがくと更に強く抱き締めた。
「しっ!黙って!」
力強い言葉に私は抵抗するのを、止めた。
「よく聞いて晶。
志穂さんの出身校は三芳短期大学…三芳大だよ」
三芳大で思い浮かべるのは、
透弥さんの初めての人。
志穂さんに視線を移せばバツが
悪そうに逸らされた。
「…どうして?」
それだけがやっとだった。
「志穂さんの腕は確かな信頼性があるからでそれ以上の感情はないから」
それでも、
そうだとしても…
そんな人に私を任すの?
そんな人と二人きりにさせるの?
「晶の気持ちは分かるけど…。
それでも…晶を輝かせられるのはこのチームしかいないと思ってるから…晶さえ笑ってくれるなら…僕は最低だけど嘘を吐き隠し通すつもりでいたんだ…ゴメン…晶。
晶が嫌なら別の人を頼むよ…」