不器用なLOVER
「さあ時間も無い事ですしお支度整えてしまいましょう!」
私達の間に割って入る鉄ちゃんの声に振り返る。
まだ居たんだった。
恥ずかしさに熱る顔を背ける。
「僭越ながら私がお手伝いさせて頂きますわ!」
鉄ちゃんの気合いに
「お願い出来ますか」
透弥さんが平然と応えるので。
「えっ〜!」
思わず抗議の声を上げてしまう。
「何よ小娘私だと不満があるの?スタイリストは志穂しか出来ないなんて思ってるの?失礼ね!」
「そういうわけじゃ…」
おずおずと返すと
「じゃあ一体どういう訳よ!」
どうあっても問出そうという感じで鉄ちゃんが迫ってくる。
「申し訳ないけどそれ以上晶には近付かないで欲しい…」
スッと間に透弥さんが立った。
「申し訳ありません。
私ったら透弥様の御淑女に対して失礼致しました」
鉄ちゃんが深々と頭を下げるのを
「否…それは構わないんだ。
欠礼は晶に合ったんだからね」
肩を支え起こさせる。
透弥さんは誰に対しても
平等で公平な扱いをする。
自分が宮原だという傲りはなく、それでいて自分の立場を弁えて、大人の対応をしているんだ。
時折見せる甘い顔も
直ぐに影を潜め少し寂しかった。
私達の間に割って入る鉄ちゃんの声に振り返る。
まだ居たんだった。
恥ずかしさに熱る顔を背ける。
「僭越ながら私がお手伝いさせて頂きますわ!」
鉄ちゃんの気合いに
「お願い出来ますか」
透弥さんが平然と応えるので。
「えっ〜!」
思わず抗議の声を上げてしまう。
「何よ小娘私だと不満があるの?スタイリストは志穂しか出来ないなんて思ってるの?失礼ね!」
「そういうわけじゃ…」
おずおずと返すと
「じゃあ一体どういう訳よ!」
どうあっても問出そうという感じで鉄ちゃんが迫ってくる。
「申し訳ないけどそれ以上晶には近付かないで欲しい…」
スッと間に透弥さんが立った。
「申し訳ありません。
私ったら透弥様の御淑女に対して失礼致しました」
鉄ちゃんが深々と頭を下げるのを
「否…それは構わないんだ。
欠礼は晶に合ったんだからね」
肩を支え起こさせる。
透弥さんは誰に対しても
平等で公平な扱いをする。
自分が宮原だという傲りはなく、それでいて自分の立場を弁えて、大人の対応をしているんだ。
時折見せる甘い顔も
直ぐに影を潜め少し寂しかった。