不器用なLOVER
秘密を貫く透弥さんにブツブツ文句を行ってる間に、
「こっち」
正門をくぐると、
広い庭を隔てる歩道、
ポーチには人の影
「お帰りなさいませ」
重厚な扉を開け私達を出迎える。
「執事さんだ」
感嘆の声が漏れる。
「透弥さんってホントに宮原家のご子息なんですね」
私を一瞬見ると、
無言で歩き出した。
何か気に障ることしたかな?
チラチラと様子を窺うように、
付いて行くと、
リビングに通される。
「うわあミスチのブランドがいっぱいある」
目を煌めかせ見渡していると、
「mischivous boy 悪戯っ子って意味…」
ガラス棚に飾られた
可愛いらしいデザインの
小さな香水を一つ、
私に差し出し
「晶には少し早いかもね」
微笑む。
躊躇って手を出せずにいると、
それを空中に噴きかけ、
私の手を引いた。
導かれるように、霧を抜け透弥さんの胸に落ち着くと、
「初めはこれぐらいがいい」
その手に小瓶を握らせた。
「いい…の?」
「いいんじゃない」
透弥さんは事も無げに、ソファに座った。
革張りのソファの真ん中に座った透弥さんに寄り添うように腰を下ろす。
「こっち」
正門をくぐると、
広い庭を隔てる歩道、
ポーチには人の影
「お帰りなさいませ」
重厚な扉を開け私達を出迎える。
「執事さんだ」
感嘆の声が漏れる。
「透弥さんってホントに宮原家のご子息なんですね」
私を一瞬見ると、
無言で歩き出した。
何か気に障ることしたかな?
チラチラと様子を窺うように、
付いて行くと、
リビングに通される。
「うわあミスチのブランドがいっぱいある」
目を煌めかせ見渡していると、
「mischivous boy 悪戯っ子って意味…」
ガラス棚に飾られた
可愛いらしいデザインの
小さな香水を一つ、
私に差し出し
「晶には少し早いかもね」
微笑む。
躊躇って手を出せずにいると、
それを空中に噴きかけ、
私の手を引いた。
導かれるように、霧を抜け透弥さんの胸に落ち着くと、
「初めはこれぐらいがいい」
その手に小瓶を握らせた。
「いい…の?」
「いいんじゃない」
透弥さんは事も無げに、ソファに座った。
革張りのソファの真ん中に座った透弥さんに寄り添うように腰を下ろす。