不器用なLOVER
返事に詰まる私の手を引き会長室のドアを閉める。
鍵が掛る音に見上げれば眼鏡をシャツのポケットにしまった透弥さんの顔が降りてくる。
唇を軽くくわえ音を響かせて離す
「触れれば止められないことは分かってたから…」
話ながら片方を腰に回し、
「無邪気に向ける笑顔を何度も歪めたくなって」
片方を背中に回す。
「本当はずっとこうしたくて…」
その間も二人で奏でる音は鳴り響いている。
「頭の中ではもっと凄いこと想像してた…」
透弥さんに合わせて呼吸するだけで精一杯で…。
「晶が…欲しい」
やがてそれは長くなり、
離れることがなくなる。
「んっ…ン」
透弥さんの声に代わり首に腕を回して絡み付いていた私から漏れ出す吐息。
私の小さな体は透弥さんの長身に合わせ続けられなくて、
足から力が抜けて行くのに合わせ透弥さんの体が屈んでいく。
それでも離れることのない唇…。
長く重なり合っていた唇がゆっくり離れる。
涙で滲む目で透弥さんを見つめ、
そのまま抱き上げられてソファに倒される。
覆い被さる透弥さんの両腕が私の頭を抱え込むように肘を付く。
「晶…不安にさせてゴメン」
再び重なるそれは、始めから強く吸い込まれ薄く開いた隙間から侵入を許し、熱を絡ませ私を溶かしていく。
鍵が掛る音に見上げれば眼鏡をシャツのポケットにしまった透弥さんの顔が降りてくる。
唇を軽くくわえ音を響かせて離す
「触れれば止められないことは分かってたから…」
話ながら片方を腰に回し、
「無邪気に向ける笑顔を何度も歪めたくなって」
片方を背中に回す。
「本当はずっとこうしたくて…」
その間も二人で奏でる音は鳴り響いている。
「頭の中ではもっと凄いこと想像してた…」
透弥さんに合わせて呼吸するだけで精一杯で…。
「晶が…欲しい」
やがてそれは長くなり、
離れることがなくなる。
「んっ…ン」
透弥さんの声に代わり首に腕を回して絡み付いていた私から漏れ出す吐息。
私の小さな体は透弥さんの長身に合わせ続けられなくて、
足から力が抜けて行くのに合わせ透弥さんの体が屈んでいく。
それでも離れることのない唇…。
長く重なり合っていた唇がゆっくり離れる。
涙で滲む目で透弥さんを見つめ、
そのまま抱き上げられてソファに倒される。
覆い被さる透弥さんの両腕が私の頭を抱え込むように肘を付く。
「晶…不安にさせてゴメン」
再び重なるそれは、始めから強く吸い込まれ薄く開いた隙間から侵入を許し、熱を絡ませ私を溶かしていく。