碧い太陽
月がぶつかる
夏の終わりはいつも切ない。枯れてゆく向日葵。閑散としてきた海水浴場。空には羊雲が流れ始め、鈴虫の声がいっそう強く響き渡る。


そんなお盆も過ぎた頃、わたしの恋も終わりを告げようとしていた。


出会いと別れを軽い気持ちで繰り返してきた後にやってきたその辛くも激しい恋。

今、わたしは抜け殻のように仏壇のまえに座り祖父の位牌を見つめていた。
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