恋人は専属執事様Ⅰ
宝井さんにもう逃げられないと言われたように錯覚し、ゾクッとした私を見た宝井さんは目を細め
「解ったみたいだな…」
と呟くと、私の唇に宝井さんの唇が重なり、触れるだけのキスから直ぐに濃厚なキスに変わる。
上手く息継ぎが出来ない私の目に涙が溢れ、苦しくて宝井さんの胸や肩を叩いても塞がれた唇は解放されない。
角度が変わる瞬間に何とか酸素を取り込むけど、その時さえ私の甘い声がはしたなく漏れる。
「っあ…っん…」
もう自力で立てない私の腕を取り、宝井さんが自分の首に巻き付けるように絡めた。
宝井さんの首にぶら下がるような姿勢のまま、私は意識を手放した。
グッタリとした私に気付いた宝井さんは、優しく抱き締めると
「お休み、可愛いお嬢様…」
と言って、そっと私の瞼にキスを落とした。
気付いたのはベッドの上。
瞬きをする私に
「お目覚めですか?お嬢様…」
と優しく声をかけてくれたのは宝井さん。
「午後は保険医の先生がいらっしゃらないそうです」
ニッコリと天使のような微笑みを投げかけるも
「第2ラウンドはもっとお嬢様にもお楽しみいただけますよ」
と口角を上げて、忽ち意地悪な笑顔に変わる。
第2ラウンドって何のこと?
まだぼんやりしてる私の頭を一瞬で目覚めさせた言葉は信じられない内容だった。
「初めては誰でも辛いって聞くから、さっきのことは気にすんな。2回目からは淑乃も十分に楽しめるから安心しろって意味…解った?」
初めて…さっき?
私と宝井さんが…そう言うことを…?
ショックで固まる私にそっと顔を寄せ、宝井さんが耳元で甘く囁くように
「ご馳走さま、可愛かったよ。泣いて縋る顔もね…」
と言って私の顔を覗き込むと
「意識飛ばすくらい激しくて忘れた?」
と口角を片側だけ上げて笑った。
覚えていない…けど……
しちゃったの?宝井さんと!?
何で何も覚えていないの?
真っ青になって震える私に、宝井さんが
「まだ顔色が優れないな…第2ラウンドはお預けで、もう少し寝た方がいい」
と言って、目元に冷たい濡れタオルを当てる。
ひんやりと気持ち良い…
「さっきは泣かせすぎたから俺も我慢してやるよ」
と言う宝井さんの言葉に、何で私がしたがってるみたいなことに?
と思いながら、思考を放棄して私は深い眠りに就いた。
「解ったみたいだな…」
と呟くと、私の唇に宝井さんの唇が重なり、触れるだけのキスから直ぐに濃厚なキスに変わる。
上手く息継ぎが出来ない私の目に涙が溢れ、苦しくて宝井さんの胸や肩を叩いても塞がれた唇は解放されない。
角度が変わる瞬間に何とか酸素を取り込むけど、その時さえ私の甘い声がはしたなく漏れる。
「っあ…っん…」
もう自力で立てない私の腕を取り、宝井さんが自分の首に巻き付けるように絡めた。
宝井さんの首にぶら下がるような姿勢のまま、私は意識を手放した。
グッタリとした私に気付いた宝井さんは、優しく抱き締めると
「お休み、可愛いお嬢様…」
と言って、そっと私の瞼にキスを落とした。
気付いたのはベッドの上。
瞬きをする私に
「お目覚めですか?お嬢様…」
と優しく声をかけてくれたのは宝井さん。
「午後は保険医の先生がいらっしゃらないそうです」
ニッコリと天使のような微笑みを投げかけるも
「第2ラウンドはもっとお嬢様にもお楽しみいただけますよ」
と口角を上げて、忽ち意地悪な笑顔に変わる。
第2ラウンドって何のこと?
まだぼんやりしてる私の頭を一瞬で目覚めさせた言葉は信じられない内容だった。
「初めては誰でも辛いって聞くから、さっきのことは気にすんな。2回目からは淑乃も十分に楽しめるから安心しろって意味…解った?」
初めて…さっき?
私と宝井さんが…そう言うことを…?
ショックで固まる私にそっと顔を寄せ、宝井さんが耳元で甘く囁くように
「ご馳走さま、可愛かったよ。泣いて縋る顔もね…」
と言って私の顔を覗き込むと
「意識飛ばすくらい激しくて忘れた?」
と口角を片側だけ上げて笑った。
覚えていない…けど……
しちゃったの?宝井さんと!?
何で何も覚えていないの?
真っ青になって震える私に、宝井さんが
「まだ顔色が優れないな…第2ラウンドはお預けで、もう少し寝た方がいい」
と言って、目元に冷たい濡れタオルを当てる。
ひんやりと気持ち良い…
「さっきは泣かせすぎたから俺も我慢してやるよ」
と言う宝井さんの言葉に、何で私がしたがってるみたいなことに?
と思いながら、思考を放棄して私は深い眠りに就いた。